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 「嬉しい朝」  きらりん様 執筆作品

「ああ、眠いなあ・・」
 私は思わずあくびをする。
 しかし、もう日は随分と高くなっていた。
 一人眠そうにしている私は、随分浮いているんだろうな
 ピンクのミニスカートから足元はだいぶ寒い
 ・・でも体はまだ温かい・・。

 ショーウインドウは、夏物から秋物へチェンジ・・。
「なかなかいいな」
 私は、頷きながら通り過ぎる・・。
 足取りは軽い・・。
「今年はみんなにきしょいなんて馬鹿にされないよ。ピンクだって着ないんだ」
 コーディネートが今ひとつな私は、いつもメンバーに馬鹿にされる。

・・・でもこれからは、違うんだ。大人の女性として・・

 横須賀行きの電車に乗ると改めて昨日の夜を思いだす。
 昨日の私の姿が目に浮かんでくる・・。
 私は、自分の顔が赤くなっていくの感じる・・。
 思わず、周りの目線を気にする・・。
「大丈夫・・」
 私は目をつぶると寝たふりをしてごまかした。

 目をつぶりながら、お母さんへの言い訳を考えてみた。
 でも・・ふっと笑いがこみ上げてくる。
「ダメだろうな・・ごまかせないよ。顔に出ちゃうから・・」

 ねえ・・
 許してやってよ、お母さん。
 可愛い娘がまた一つ「大人の女性」になったんだから・・。

 家の前に立ち、ドアをそっとあける。
「こら、梨華!!何やってるの!」
 お母さんが怖い顔をして仁王立ち。
・・やっぱりダメか・・
 梨華は舌をちろっと出すと笑った・・。
 お母さんも・・何かを察したのだろう。
 やっぱり女性同士・・通じるものがあるようだ。

 梨華は・・にこっと笑うと
「お母さん・・あのね・・・」
 と手を合わせると話始めたのだった。

「嬉しい朝」(完)

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 2003年3月3日から、のべ人の方に閲覧していただきました。ありがとうございます。

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