「ベーグルとお菓子と‥プレッシャー」 みっちゃん様 執筆作品
さてと、今日も頑張ろうっと。
「ひとみちゃん、真希ちゃん、行こうか♪」
「あ、うん。よいしょっと。そいじゃあ行こうか」
ひとみちゃんが寄って来た。さてと・・・・あれ?真希ちゃんは・・?
「ふぁ、ひょっふぉまっへ・・・んぐ・・・んじゃあ、行こっか」
いや、お菓子片手にって・・。
「ねぇ、真希ちゃん」
「ん〜?なぁに?」
「それ、向こうでも食べるの?」
聞いた私に、真希ちゃんは一言、
「何で?当たり前じゃん」
「え・・・・どして?」
「ここに置いといたら、辻ちゃんと加護っちに食べられちゃうもん♪」
ひとみちゃんは、ベーグル片手に苦笑してる。まぁ、仕方無いか。立場が同じだもんね。
「さ、行こうか」
「も〜ぅ、しょうがないなぁ、真希ちゃんは・・」
私達は、三人並んで廊下を歩く。
「はぁ〜〜、今度の新曲、私がセンターか・・」
「よっすぃ〜、緊張してるの?」
・・・気持ち解るなぁ。うん。
「え?いや、動きが激しくて疲れるかなぁ〜って・・」
はいぃ?
「あぁ〜、それ解る解る〜〜♪」
「え、な、何で?緊張とかしないの?」
「そりゃするけどさ〜、新曲の時っていつもそうじゃん」
「そうそう。まぁ、メインの方が緊張するけど、今までやって来た経験が有るんだし」
はぁ〜〜・・・・感心しちゃうな。二人とも凄いや。
「・・・自信、有るんだね・・」
「梨華ちゃんは無いの?」
「え?だって・・」
有る訳無いじゃん。
「いつも緊張するし・・・・・失敗したら嫌だし・・」
私っていつもそうなんだよね。皆に助けて貰ってる。
「大丈夫だって」
「へ?」
真希ちゃん、何でそんな事解るの?
「そうそう。皆が居るし」
「そう・・・かな・・」
「そうそう。ソロの時も緊張するけど〜・・・・今まで一杯練習して来たんだし」
そっか・・・・・そうだよね・・。
「皆が居てくれるから」
二人とも、考えてるんだなぁ〜。私も見習わなきゃ。
そろそろスタジオだ。
「でも、プレッシャーを克服するのは自分自身だけどね・・」
ま、真希ちゃん、痛いとこ突かないで。
あ、飯田さんが呼んでる。行かなきゃ。
「ベーグルとお菓子と‥プレッシャー」(完)
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